【仏教用語】
<四苦八苦>①

何かに苦心惨憺している様子を、よく「四苦八苦する」といいますが、四苦八苦とは元来、そういう意味ではありません。仏教から出た言葉で、この世の苦しみを八つにまとめて教えられたものです。

○生苦(しょうく)
○老苦(ろうく)
○病苦(びょうく)
○死苦(しく)

の四つを「四苦」といい、これに、

○愛別離苦(あいべつりく)
○怨憎会苦(おんぞうえく)
○求不得苦(ぐふとっく)
○五陰盛苦(ごおんじょうく)

を足して「八苦」といいます。
それぞれどんな意味か、少しずつ書いていきましょう。

はじめの「生苦」は生まれたことの苦しみ。生を受けたことが苦である、ということです。
生まれぎわの苦しみ、の意にも取れますが、誕生の時は母親こそ苦しんでも、生まれる本人が苦を意識しているかは分かりません。
仏教で苦を説くのは、その苦をハッキリ意識させ、その苦しみを抜くためですから、生苦とは、生まれたことの苦しみのことなのです。