【仏教用語】
<四苦八苦>②
仏教で四苦八苦といわれるのは、私たちの苦しみを八つに分けて教えられたものです。
「生苦」については前回、書きましたので、今月は「老苦」から説明したいと思います。これは文字どおり「老いる」苦しみです。
私たちは一日生きたら一日分、一年生きたら一年分、年をとります。
ある時期までは、それを成長といっていますが、ピークを越えると次第に体力、気力、知力、いずれもが衰えていきます。この衰退に従って感じる苦しみが老苦でしょう。
もちろんこれには個人差がありますが、目が薄くなり、耳も聞こえなくなる。俊敏だった体の動きも鈍くなり、足が思うように回らなかったり、ちょっと捻っただけで調子を崩したり。思うようにならない肉体にイライラが募って怒りっぽくなったり、肩や腰、ひざなどに、絶えず痛みを抱えたりします。
気持ちは萎えていないつもりでも、体が思うようにならなくなる。
「こんなはずではなかった」
若いころには想像できなかった、ちょっとしたつまずき、やりきれなさ。
実はそれが、老いの最もつらいところではないでしょうか。