【仏教用語】
<四苦八苦>③

仏教で、私たちの苦しみを八つに分けて教えられた四苦八苦について解説しています。
3番目は「病苦」です。

昨今は、世をあげての健康ブーム。
「体にいい」
「脳を活性化」
などと聞けば、食品や日用品、おもちゃに至るまで、どんなものでも飛びつきます。

それほど健康を望み、病を厭う私たち。昨今の新型インフルの流行でも、
「自分もかかるのでは?」
と、だれもが気をもんだことでしょう。

感冒、歯痛、腰痛、内臓疾患、激しい痛みを伴うもの、ジワジワと治りにくいもの、と病状はさまざまでも、当事者には〝自分の疾病こそ最も苦しい〟と思うもの。自己申告だけでは甲乙つけがたいので、「病」は「やまいだれ」に「丙」と書くのだそうです。

では、なぜかくも、私たちは病気を忌み嫌うのでしょう。古来、
「病は死の便り」
といい、死の兆しとされたから。病を嫌うのは、死を遠ざけようとする心があるからでしょう。